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FJALLRAVEN CLASSIC SWEDEN への道~この感動を伝えなきゃ!編②~

いつもFJALLRAVENをこよなく愛してくださっている皆様、こんにちは。
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO店長の池守隼輔です。

 

「FJALLRAVEN CLASSIC SWEDEN への道 」
~この感動を伝えなきゃ!編②~。

 

①ではクラシックの前日から当日の朝までをお届けしましたが、今回はいよいよトレッキングスタートです。
前回までの記事はこちらにまとめていますので、まだご覧になられていない方は是非!
https://fjallraven.jp/blogs/event/

 

では、早速。

 

8/10(土)
<ニッカルオクタ~ケブネカイセ>
1日目は、スタート地点ニッカルオクタから、19キロ先のケブネカイセを目指します。

 

 

スタートからずっと雨。
時折止むこともありますが、10分もすればまた雨。
普段から、疲れていない時は脱いだ靴を揃える、紅茶のティーパックは最低3回使う、ゆで卵は殻も残さず食べるなど、善い行いを心掛けている私。
にも関わらず雨に降られていることに納得はしていませんが、それでも楽しみにしていたクラシック。
ウキウキ気分で歩きます。
歩き始めてから1時間ほどで休憩ポイント。
トナカイバーガーをいただきます。

 

 

美味い!
トナカイパワーを注入したので、ここからペースアップ。
トナカイに勝るとも劣らない足さばきで進みます。

 

どしゃ降りではないけれど、終始雨は降ったりやんだり。
晴れていれば右手前方にスウェーデン最高峰ケブネカイセが見えるはずなのですが、ガスがかかってなにも見えません。

 

 

残念だがこれが自然というものだねぇ、なんてやっているうちに、あっという間にケブネカイセチェックポイントへ到着。

 

 

最初のスタンプをもらいます。
そこから少し下るとケブネカイセの山小屋。
可愛い。

 

 

フワフワのなにかに甘いなにかが挟まったお菓子をいただき、本日のキャンプ地探しです。
山小屋周辺はテントを張れる場所がないため、少し先へ進んだところで良い場所を発見。
しかし、設営開始と同時にまた雨。

 

 

なんだか歪んでいるのは、私の人格が歪んでいるからではありません。
雨のせいです。
その後も夜通し雨。
夕食もテントの中で済まし、家から持ってきたウイスキーを舐めて就寝。

 

8/11(日)
<ケブネカイセ~シンギ~セルカ>
起床。
雨。
テントべちゃべちゃ。
明日はやみますように!と丁寧に祈りを捧げてから寝たにも関わらず、雨。
嗚呼、神は死んだ!
ニーチェっぽい顔で叫んだ声も雨にかき消され、私はしばらくひざをつき泣きました。
しかし、泣いていても仕方ない。
やるしかないのよ!
ってなわけで、雨の中テント撤収。
まずは15キロ先のシンギを目指します。

 

朝早かったため、周りには誰もいない状態。
そして、昨日とは比べものにならない激しい雨。

 

 

ゴール後、クラシック7回目の添乗員のAさんが「今までで1番ひどい雨だった。」と言っていました。
そんな雨。
そして霧による視界不良。
方向音痴の私はもちろん道を間違えます。
目の前に橋のない増水した大河が現れてようやく間違いに気付き、別の道を通って正しいであろう道を目指します。
ようやく正しいであろう道に戻ったところで間違えた道を振り返ると、そこには男性が1人。
ごめん。
私のせいで彼も道を間違えている。
彼を待ち「道を間違えた。申し訳ない。」と伝えると、「大丈夫だよ。」と笑顔で返してくれた彼。
「シンギへはこの道だよね?」と訊ねると、「間違いない。I’m GPS。」と力強く返してくれた彼。
ありがとう。

 

その後もどしゃ降りは続き、もはやトレイルなのか川なのかわかならい道を、鼻水を垂らしながら進みます。

 

 

途中あまりに辛かったので、お気に入りの歌を繰り返し歌いながら歩きました。
幾度となく心が折れそうになりながらも、なんとかこんとかシンギに到着。

 

 

チェックポイントで配られたブルーベリージュースとサンドイッチがボロボロの心と身体に染み渡ります。
元気を取り戻したところで再出発。
今日のキャンプ地セルカを目指します。
セルカまではここからさらに13キロ。
遠い。
しかし、そこにはサウナが待っています。
だから頑張るのです。

 

 

まだまだ上下レインウェアは必要ですが、少しずつ雨足は弱まってきました。
セルカまでもう少しというところでついに雨がやみ、空には虹が。

 

 

虹であんなに心が動いたのは、生まれて初めて。
最後の力を振り絞り、ついにセルカ到着。

 

 

急いでテントを設営。
スタート地点で受け取った薪を手に、パンツ一丁でサウナに向かいます。
スウェーデン人のナイスガイと片言の英語で会話しながら、サウナと川の往復を2セット。
キンキンに冷えた川にダイブしたので、
心臓の大きさが半分くらいに縮みました。
心臓を元の大きさに戻すため、しっかり飲んでしっかり食べて、就寝。

 

8/12(月)
<セルカ~チャクチャ~アウスヤウレ>
小雨。
しかし、前日の激しい雨で強くなった私。
もはや小雨など晴れと一緒です。
というわけで、意気揚々とセルカを出発。

 

 

チャクチャまで14キロ、そこからアウスヤウレまではさらに13キロ。
しかも、チャクチャまでは登りが続きます。
なかなかタフな1日になりそう。
しかし、今日は夜にやりたいことがあるのです。
連日の雨でまだ出番のない椅子に座り、ビールを飲みながら米を炊きたいのです。
そんな切なる願いが天に届いたのか、雨は少しずつ弱まってきました。

 

 

クラシック最高標高のチャクチャ峠を越え、少し下ったところでチェックポイント。
チョコレートケーキとコーヒーをいただき、本日の最終目的地アウスヤウレに向かいます。
きっとそこには美しい景色が待っているはず。
そう信じながら、ひたすら歩きます。
そしてついにアウスヤウレに到着。

 

 

そして、到着と同時にどしゃ降り。
いやぁ、困った困った。
いつも困った時はビールを飲むことにしているので、ここでもとりあえずビール。
ビールを飲んでいるうちに雨がやみました。
そして湖には虹が!

 

 

というわけで、ついに椅子の登場。
少し小高い所にテントを張り、湖を眺めながら米を炊きます。

 

 

大好物の焼きそばも食べます。
ビールも飲みます。

 

 

なんて贅沢。
しかも、2日間ひたすら雨に振られた後ですから、その喜びはひとしお。
アウスヤウレの夜は、それはそれは美しい夜でした。

 

 

ってなところで、今回はおしまい。
過酷な状況からスタートしたクラシックですが、3日目にしてついに最高の夜を過ごすことができました。
しかし、米2合がなくなったとはいえ、バックパックはまだ恐ろしい重さをキープしています。
残りは2日間。
私は笑顔でゴールにたどり着くことができるのか。
それとも、ひざの痛みに顔を歪めながら、這いつくばってゴールすることになるのか。
乞うご期待。

 

では、また。