Fjällräven Fall & Winter 2020
経験に裏打ちされた革新
スウェーデン北部の曲がりくねった冬のトレイルを行くクロスカントリースキー、雄大なアルプスの山を望むトレッキング、
そして、気の合う仲間と近くの森の中をピクニック。
どんなに冷たい風が吹いていても、どんなに雪が降り積もっても、冷たく深い霧が待ち構えていても、アウトドアこそが
フェールラーベンが望む場所です。
天候が行く手を阻む日はあるかもしれませんが、根本的にフェールラーベンには「オフシーズン」という概念はありません。
夜が長く、太陽を望める時間が短い季節、スウェーデンのアウトドアブランドはこういう時こそ、新鮮な空気を吸い込み、自然に
身を任せるためにアウトドアに出ていくべきと信じています。
万全の準備をして出かけましょう。秋冬シーズンのアウトドアでは、選択するウェアやギアが違いを生みます。
ここに60年に渡る知識と経験が生かされます。フェールラーベンは、凍り付いた世界で暖かさを失わない方法を知っています。
フェールラーベンは、険しいトレイルを歩き続け、その経験の中から機能的で丈夫なウェアやバックパックを生み出し続けてきました。
2020年秋冬シーズン、長くブランドを象徴する商品にインスパイアされ新しい仲間が生まれました。
60年に渡りフェールラーベンのDNAを引き継ぎ続けたアイテムは、革新的な機能と素材を持って繊細にアップデートされ、
新しいファミリーメンバーも加わりました。
今シーズン、1974年に登場した伝説的なエクスペディションダウンジャケットから、タイムレスでサステナブルな高機能
インサレーションウェアのレンジが生まれました。オリジナルのジャケットに加えて、より多目的に使えるスタイルが加わりました。
すべてのダウン商品はダウンプロミスの基準を満たしたトレーサブルでエシカルな製造がされています。
今シーズンのニュースの中で、リサイクルウールとリカバードウールが重要なキーワードであることに気づくはずです。
成長し続けるカンケンファミリーにリサイクルウールを使ったものが誕生します。Vidda Pro Wool Padded Jacketは
スウェーデンのリカバードウールを中綿に使用しています。リカバードウールとは使われずに保管されていたウールのことで、
衣類に使用されるウールに比べると少し質は落ちますが、中綿として使用すると、申し分なくウールの長所である
温度調節と防臭機能を発揮します。
今シーズンのもう一つのニュースは、オーガニックコットンと堅牢なG-1000 eco素材(リサイクルポリエステルとオーガニックコットン)を
使用したVardagアパレルの登場です。
そのデザインはフェールラーベンらしいクラシックなもので、チャンスを見つけていつでも近場のアウトドアにそのまま遊びに行けます。
フェールラーベンはアウトドアにより多くの人を連れ出したいと思っています。それは氷点下になる時でも同じです。
そのためにフェールラーベンは長く着続けられる機能的でタイムレスで丈夫な商品を生み出し続けています。
それはアウトドアでの思い出と共にずっと記憶に残るアイテムです。
Nature is waiting. アウトドアで会いましょう!
伝説のエクスペディションダウンジャケットに仲間が加わります
1970年代前半、フェールラーベンの創業者オッケ・ノルディンは、想像を超える寒さと風が吹く夜、スウェーデン北部のアビスコの
遮るものが何もない高原で、寒さに耐えながら野営の準備を進めていました。アウトドアにおいて寒さがオッケが一番嫌うことでした。
そこで彼は、厳しい寒さでもそれを感じずに過ごせるようなジャケットの開発に乗り出しました。その結果生まれたのが
エクスペディションダウンジャケットで、ダウンジャケット2着を重ねて縫い合わせて熱を逃がさないようにしました。
この革新的なアイデアの商品は1974年に発表されると直ちに、ヒマラヤから北極圏までタフで厳しい環境化で欠かせないアイテムとなりました。
2020年秋冬、このアイコニックなエクスペディションダウンジャケットは、単体だけでなく、シリーズとして革新的で機能的な信頼のおける
インサレーションジャケットやパーカなどが仲間に加わりました。
新たに加わったエクスペディションシリーズのアイテムには、60年に渡る知識と経験に裏打ちされた寒さに対抗する信頼の機能性が盛り込まれています。
それは、犬ぞりツアーイベントであるフェールラーベンポラーなど極限の寒さにも耐えうるものです。
このシリーズにはダウンと化学繊維のインサレーションを、様々な状況に合わせて使い分けています。
表地と裏地には100%リサイクルナイロンを用い、フェールラーベンの伝統であるタイムレスでシンプルなデザインを継承しています。
加えて、修理しやすく設計されていることもフェールラーベンの伝統です。
ダウンは軽量ながら暖かさを維持できる他に代用が利かない自然からの贈り物です。フェールラーベンがダウンを製品に使用する場合、
それは他のダウン商品とは違いがあります。2014年からフェールラーベンダウンプロミスが制定され、動物愛護の高い基準を満たし、
完全にトレーサブルであることを約束しています。生きたままダウンを採取するようなことはなく、最高級のダウンは
どこから来ているかを完全に把握しています。使用するダウンは、全て食用に飼育されたガチョウから廃棄されるものを利用してます。
現在、フェールラーベンはアウトドア業界でもっとも透明性の高いダウン生産を行っており、フェールラーベンのダウンプロミスは
動物愛護機関(Four Paws)から、業界で一番高い評価を得ています。
日常からアウトドアまで幅広く活躍するVardagシリーズの新しいアパレルコレクション
Vardagとはスウェーデン語で日常という意味です。フェールラーベンは、出来る限り自然やアウトドアで過ごすべきだと信じています。
Vardagの名前の付いた商品は、町からアウトドアに出ていっても何の問題もなく使え、日常とアウトドアの距離を短くします。
今シーズンベストセラーとなったVardagシリーズは、シンプルなデザインとフェールラーベンの歴史的な機能を継承しているもので、
アパレルにも同じコンセプトが用いられました。
人気を博しているデイパックなどと同様に、新登場のアノラックやトラウザーはG1000 eco, G1000 Lite eco Stretchと
オーガニックコットンを採用しています。そして、このシリーズのアイテムには70年代のクラシックなロゴが使用されています。
アノラックは北欧で伝統的なスタイルで、シンプルながらも見事な特徴をもっています。
ハーフウェイジップ、フード、カンガルーポケットにハンドポケットを装備しています。
この世代を越えて使えるスタイルは、あらゆるアウトドアアクティビティに対応でき、年間を通じて活躍します。
クラシックでシンプルなデザインは仕事や学校に使うことも出来ます。
フェールラーベンが継承している財産として、独自の生地も挙げられます。G1000素材はオッケノルディンが生み出した革新的な生地です。
アウトドアで摩擦や引き裂きに強く、丈夫で長く使い続けられるだけでなく、通気性も高い素材をオッケが要望したことが始まりです。
生地の強度をさらに強く、雨風にも耐えられる多様性を持たせるため、蜜蝋とパラフィンを混合したワックスを素材に塗布し、
そして、妻のエリザベスのヘアドライヤーを使いワックスを生地に含侵させてみました。結果、撥水性が高まるだけでなく、
通気性も両立した耐摩耗性の高い素材が誕生しました。オッケはこの素材をG1000、ワックスをグリーンランドワックスと名付けました。
1968年に最初のアパレルが誕生してから、G1000素材は進化し続けています。現在、G1000はすべてオーガニックコットンと
リサイクルポリエステルで出来ており、長く使い続けられる特徴と合わせて非常にサステナブルな素材になりました。
新素材G-1000 Lite Eco Stretchを採用したVardag trousersが登場します。
丈夫で、動きやすいトラウザーは様々なアウトドアアクティビティに対応し、クラシックな見た目は日常の使用にもぴったりです。
自然からの贈り物であるウールを新登場のセーター、ジャケット、そしてカンケンに採用
丈夫ながらもソフトな肌触り。寒い時は暖かく、暑い時は心地よくクールに。湿気を外に逃しながら、嫌な臭いも防いでくれ、
もちろんリサイクル可能でサステナブル。ウールがフェールラーベンのお気に入りの素材になるのは必然でした。
ウールにはアウトドアライフを快適にしてくれる多くの特徴があり、想像を超えた使い方がまだまだあります。
今シーズン、フェールラーベンは自然の恵みを生かして、トレーサブルで様々な種類のウールを使用した素晴らしい試みに挑戦しています。
フェールラーベンは、ミュールジングフリーでトレーサブルなメリノウールから、スウェーデンでフェールラーベンが所有する
Brattlandsgårdenファームまで、様々なところからウールを調達しています。また、保管され使い道のなかったウールに、
新しい使い道も生み出しました。
フェールラーベンがリウールと呼ぶものは、製品化される前後のウールを使いイタリアで生産されたものです。
このウールは、古い衣類か、ウール工場で使われなかった糸から似通ったカラーのものを集め、新たに編んで新しい商品にしたものです。
リウールは今シーズン新登場のセーターである、グリーンランド リウール パターンニットに使用されています。
そして、最高級のリサイクルウールにG1000 HeavyDuty Eco Sで補強とライニングをしたカンケンリウールが登場します。
そして次はリカバードウールです。このウールは、衣類に使用される前のウールで、通常なら食用の加工後にゴミとして捨てられる
ウールのことです。フェールラーベンはこのウールをゴミとはみなしません。このウールは衣料用のウールに比べると質が落ちますが、
使い道は十分にあり、保温性と防臭の機能に何ら変わりはありません。
今シーズンのもう一つのニューカマー、Vidda Pro Wool Padded Jacketは、 G-1000 Ecoの表地にGotlandのリカバードウールを
中綿として使用しています。このバルト海にあるスウェーデンの島は荒々しいながらも美しく、自然の多い島で、
伝統的なラム肉の産地として知られています。ウールは食肉産業にとっては加工後のゴミとなるもので、毎年多くのウールが廃棄されていました。
しかしそれは、Ullkontoretが設立される前までの話です。Ullkontoretは一族でウールランドリーを所有し、牧場からウールを買い、
品質ごとに分別し、洗いにかけ、機能的でサステナブルなフェールラーベン商品の中綿として使えるようにします。
2020 FALL & WINTER より新たに登場したものはこちらから。
継続商品含む全てのラインナップについては、それぞれのカテゴリーごとのメニューよりご覧くださいませ。