Fjallraven Way
Our Design Philosophy
わたしたちのデザイン哲学
すべてのフェールラーベン製品は、サステナビリティ・デザインガイドラインに則りデザインされ、すべてのフェールラーベン・デザイナーがその基準を満たすデザインを制作するという書面に署名をすることになっています。その結果、あらゆるアウトドアシーンで活躍し、長期の使用にも耐えられるものになったのです。ここで、ベースとなる私たちのデザイン哲学を紹介します。
Simplicity シンプルであること
シンプルな構造になることに最大限の注意を払っています。その理由は、効率的な生産性とリサイクル性を目指しているからです。
またシンプルなデザインは年代を超えて愛されるものになると信じているからです。
Low Material Impact 環境にやさしい素材を選ぶこと
自然環境、動物、人に与える影響を可能な限り最小限に抑える素材を真っ先に選ぶようにしています。
Material Longevity and Efficiency 耐久性と機能性をもつこと
耐久性に関しては私たちが最も注意を払っている点です。しかし、強い磨耗にさらされ続けているパーツは、容易に交換できなければならないとも考えています。過度な強化による余分な材料の使用は無駄であると判断しています。
Emotional Longevity 長い友達になれること
フェールラーベンの製品は「生涯の友」となれるようにデザインしています。素材の寿命は、使用方法とメンテナンスにより長くなります。可愛がれば可愛がるほど長生きするのです。グリーンランドワックスなどを含浸させるメンテナンス方法はその一例です。
Recyclability リサイクルできること
不必要な材料を使わない。単一素材を流用する。という二点で、製品が簡単に補修できリサイクルできるようデザインしています。
Strength of Recognition 継続すること
高機能スペックかつ環境に影響を与えない仕様は、維持し続けることが大切だと考えています。必要以上の仕様変更を行なわない製品こそ、強い製品と考えているからです。
Strength of Time Tested 時間からのテストに耐えること
製品そのものを向上させ、良いものであるかどうか判断するためには長いフィールドテストを繰り返すことがとても大切です。新しいデザインには、フィールドテストが特に大切で、フィールドテストの結果を反映させながらブラッシュアップしひとつの製品を生み出して行きます。
Some Examples of Our Design Philosophy
デザイン哲学を示す商品作り
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過去から学ぶ、バックパックKAJKA
2009年に実施したKAJKAバックパックの再試験でアルミフレームがCO2総排出量にかなりの割合を占めている事実を突き止めました。
そこで2012年、アルミフレームの代替え素材として木製フレームを導入することにしました。新しい木製フレームは、アルミフレームよりカーボンフットプリントは90%削減し、KAJKAバックパック全体でCO2総排出量を10%削減に成功しています。
1960年、フェールラーベンの創始者オッケ・ノルディンは世界初の木製フレームのバックパックを世に送り出します。その後、技術の進歩によりアルミフレームに変わりますが、今度は環境を考えることでオッケの時代に遡ったのです。
新しい木製フレームは、FSC*に認定された木材を使用し軽量性と堅牢性を向上させました。
* FSC : Forest Stewardship Council 森林管理協議会 -
KANKEN
カンケンシリーズは、フェールラーベンのサステナビリティの方向性を象徴する製品のひとつです。デザインはラップトップモデルが開発されるなどして進化し続けていますが、基本的には1978年発売開始時と同じです。その人気は衰えることを知らず、古いカンケンは世代を超えて次の世代に受け継がれています。