Numbers・Smock No.1とは?
FJALLRAVENのほとんどの製品には異なる活動目的に合わせたコレクション=Familyが設定されています。
Familyにはデイハイクや山小屋間の移動に最適な機能性を備えた「Abisko Family」や、広い範囲のアウトドアアクティビティに対応できる汎用性の高い「Ovik Family」など、複数の種類が存在しています。
その中で異質な存在感を放つのが「Numbers」です。Numbersはトレッキング向けのFamilyですが、『並外れた長寿命と環境への影響を
最小限に抑え、妥協のない製品を生み出す』というコンセプトで2012年に誕生しました。
もともとFJALLRAVENの製品は頑丈なものばかりですが、Numbersはそれにも増して更に耐久性が高いにも関わらず今まで以上に環境へも配慮するという、高すぎるとも思える理想を掲げました。
当然Numbersの開発は、FJALLRAVENにとって非常に難しく、大きなチャレンジとなりました。
しかし、自らに課したこの高い理想を実現するため試行錯誤を繰り返した結果、Numbersはコンセプト通りの素晴らしい性能を持ち、
更に他のFamilyと一線を画す独創的なビジュアルが生み出されたのです。
その中でも特に存在感を放っているジャケットが「Smock No.1」でしょう。
見るからにヘビーデューティーなビジュアルで、大容量のポケットが印象的です。
Numbersは過酷な環境での使用も想定しており、厚い防寒着を重ね着してもかさばらないよう、ゆったりとしたフィットです。
モデルの男性は180cmでSサイズを着用しています。
ちなみに同じモデルが定番のVidda Pro JacketのSサイズを着用したところがこちらです。
同じSサイズでもかなり大きさが違うのがわかります。
FJALLRAVENはグローバルサイズなので、日本サイズでMを着ている方はSサイズにダウンして着るとちょうどよい事が多いのですが、
Numbersの場合はご覧の通り通常のモデルより更に大きめの造りのため2サイズダウンすることを推奨します。
次はディテールをチェックしていきましょう。
ボタンはラフな取り扱いでもちぎれにくいパラシュートボタン。無骨な雰囲気が堪りません。
前面と背面下部にマチ付きの大容量ポケットを配置。特に背面部のこの位置にポケットがあるジャケットは珍しく、特徴的です。
更にジッパー付きチェストポケットが2つ、上腕部にもジッパー付ポケットが左右に配置されており、なんと計10個ものポケットを持ちます。
そしてジッパータブとドローコードタブはすべてレザー仕様。フードのアジャスターまでレザー仕様という念の入れ方です。
裏地にはSmock No.1のコンセプトや仕様が記載されたパッチが縫い付けられています。
そしてなんと商品タグは雰囲気抜群のレザー!!
最後に素材ですが、G-1000 EcoとG-1000 Heavy Dutyを使用しており、重量はMサイズで1,160g。
この数値から見ても分かる通り分厚く、とにかく頑丈です。
ちなみにG-1000 Ecoは、リサイクルポリエステルとオーガニックコットンで作られたG-1000で、Numbers開発時に初めて採用された素材です。
このノウハウが活かされ、今では他のFamilyのG-1000にもリサイクルポリエステルとオーガニックコットンが使用されてきています。
そういった意味でも、Numbers開発という大きなチャレンジは、FJALLRAVENにとって大きな財産になりました。
いかがでしたでしょうか?
通常のモデルよりも流通数が少ないため、なかなか目にすることがないNumbersとSmock No.1ですが、FJALLRAVENの理念が凝縮されたFamilyであり、ジャケットであると言えるでしょう。