FJALLRAVEN アンバサダー佐藤佑のブログ【冬と春の足音が聞こえる3月】
こんにちは。アンバサダーの佐藤佑です。
3月に入り北海道も例年より早い感じで春の雰囲気が漂い始めています。
今日は気温も10度位まで上がり、屋根を打つ雨の音に季節の移ろいを感じながらブログを書いています。
しかしながら明日の朝には雪に変わるようで、市民生活はツルツル・グサグサ・ベチャベチャと一日の中で、そして日向日陰など場所によっても目まぐるしく変化する雪や氷に対応を迫られます。
雪も寒さも控えめで、あまり北海道らしくなかった1月から打って変わって遅れを取り戻した2月。
雪まつりの開幕を『らしさ』で飾るように札幌の街を包んだ大雪。それまで街の中にもあまりなかった雪の白さを大いに補い、雪まつりに花を添えました。
この冬は、とても有難いことに、お客様からのご紹介で仕事をたくさんいただきました。中でも2年前にバックカントリーをガイドをしたフランス人のお客様の紹介でやってきたヤンチャな男の子たち。
この間のスイス人の男の子同様、滑るだけでなく、飛んだり跳ねたりもする趣味趣向。あいにくその日のコンディションに合わせて繰り出したエリアには飛べる場所はありませんでしたが、もちろんそのリクエストはありました(笑)
PANDA POLE。コロラド発のオシャレ感満載の竹のポール。こんなところにもお洒落を気遣う感じはフランス人らしいですね~。長さ、色などお好みでカスタムできるそうです。ご興味のある方はチェック!
そんな彼らとの2日目。天候にも恵まれキロロ~余市岳の山頂を目指しました。連日の降雪や風の影響で山の中は日一日と冬の景色へと深まっていきました。風の通る場所は当然ながら堅く、独特な模様を織り成していました。
余市岳山頂から羊蹄山を望む。手前斜面の風の模様に目を奪われました。上った人にしか見られない特別な景色。
2日間ありがとう!とお互いに感謝を伝えてのグループフォト。また一緒にスキーが出来ると良いなーとしみじみ感じました。今度はまた北海道?はたまたフランスか?
そんな翌週、彼らの友人が時間差で北海道に来ていて、飛び込みでガイド依頼をいただきました。タイミング良く雪がたっぷり降った次の日に目一杯北海道クオリティを楽しんでいただきました。
二人とも背が高いー!実はちょっとだけ下がってくれてます(笑) 本当は顔一つ分違うな…(汗)
この冬、海外のお客様方をガイドしていて思ったのは、みんな比較的若いこと。同じ世代の僕ら日本人は同じくらいの人数が海外まで遊びを楽しみに出かけているだろうか。『遊ぶこと』を大切に出来ているだろうか。ジャンルが何であれ、自分が好きな遊びに没頭出来る事は人生を充実させてくれるエッセンスの一つだと思います。大好きな遊びを見つけよう!僕の場合はテンカラ(渓流釣り)。もうすぐシーズンインとなります。今からとっても楽しみで仕方ありません。
滑りあれば登りあり。この冬のガイド合宿の一コマ。冬の始めには寒さに順応するためのトレーニング、そして中旬頃にはアイスクライミングのトレーニングを行っています。今回は情報を得てとある地域のまだ見ぬ氷柱を登りに行きました。ほぼ垂直で約30mのこの氷柱をリードで登りました。あいにく暖かい日で雨のように雫もしたたり、それを浴びながらの厳しいクライミングとなりましたが何とか完登することができました。この冬、一番の思い出となったのと同時に、この一登のお陰でレベルアップを実感できた充実のトレーニングとなりました。
牛乳の写真ですが、ところ変わって登別駅前にあるゲストハウス『赤と青』。ここはかつて僕の先輩の奈良さんが経営しているゲストハウス&バーの『Sappolodge(サッポロッジ)』で働いていた佐々木太郎さんが経営するゲストハウスです。今回は休みを利用して遊びに行って初めて知った牛乳のお話。
登別は温泉で有名、なのですが、素晴らしい牛乳が生産されていたんですね。登別の夏は比較的涼しく30度以上になる日は少ないそうです。これは暑さに弱い牛にはうってつけの気候。また湿潤な気候で雨もほどよく多く、牧草の生育が抜群に良いそうです。登別産の牧草100%で飼育、生産されている牛乳。そんな良質な牛乳の良いところをあますところなくお届けするために選ばれている製法が『低温殺菌』。とある論文では、低温殺菌の牛乳の栄養素は免疫力を高め、対インフルエンザに効果があるとか。
生産量は多くなく、またこだわりの低温殺菌が故に賞味期限が短くなってしまう貴重な『のぼりべつ牛乳』ですが、これまでの人生で飲んだ牛乳で一番美味しい!!簡単には手に入らないのかもしれませんが、機会があれば是非お試しください。
そんな美味しい牛乳100%で作られた赤と青特製のソフトクリーム。これまた美味。美味。美味。登別にお越しの際は絶対ご賞味ください。
ダメ押しの登別特集~となりますが、こちらも見逃せませんよ。クラフトビール『鬼伝説』。これまたいい味、牛乳、ソフトクリームに並んでオススメの逸品です。個人的にはボトルの緑が好きですね。
この秋冬、愛用しているSingi Balaclava CapとOvik Fleece Hoodieです。 Singi Balaclava Capは程よいぴったり感で被り心地も良く、寒いときには目出帽にもなり寒さから守ってくれます。またOvik Fleece Hoodieは比較的ぴったり目のフォルムも、しなやかさとしっかり感を持ち合わせ、ストレッチ性に優れ着心地抜群です。これまで大活躍でしたが、このまま春にも丁度良い一着となりそうです。
ヴィンテージショップ『Memoire(メモワール)』の招き猫『ハナ』ちゃんと。猫らしすぎる気ままな感じが大好きです。
3月も中旬を迎えるころ、アイスクライミングはシーズン終盤。アルパインクライミングのシーズンへ移行していきます。また、札幌の街にひんぱんに雨が降るようになると、山の雪も斜面方位や標高によって全然違う雪となり、天候の推移から目が離せなくなります。明日からも更に気を付けて、安全に楽しい山行をガイド出来るように務めたいと思います。