こんにちは。アンバサダーの佐藤佑です。
関東地方を中心に各地に甚大な被害をもたらした数々の台風。
この度、被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
また一日も早く日常を取り戻される事を祈っております。

この秋の始まりは今シーズンの山場、日高の山をご案内する仕事が続きました。
第一弾は、日高南部にある中ノ岳へ。日高の山は沢からのアプローチが多く、雨に大きく左右されます。
この時も先に予備日を消化して雨と増水をやり過ごし、何とか入山する事が出来ました。

長い一日になるため、スタートは日の出前。雲一つなく青白く輝く稜線に期待が高まります。

沢を進み稜線を目指します。

残念ながら途中から曇りでしたが、踏み跡を辿り山頂へたどり着く事が出来ました。
今回のこの中ノ岳、ノマドのツアーでは大雨や林道閉鎖などに阻まれ続け、3度目、そして4度目のトライで念願の登頂をされたお客様がいらっしゃいました！
無事にご案内できて僕も本当に嬉しかったです。

ところ変わって翌週は、日高中部のカムイエクウチカウシ山。
通称カムエクは、アイヌ語でヒグマも転げ落ちる山…という様な意味があるそうです。
こちらもアタック日は時間がかかるのでもちろん早出。
申し分ない快晴、朝日に照らされたカムエク山頂がお出迎え。

沢、沢沿いの急斜面などを登り進み、圏谷(カール)を経て稜線へ。
最後はハイマツと岩を進み山頂へ。
いつもならカールに熊の姿があるのですが、この日は留守でした。が、熊の糞や掘り起こしの痕跡は大量に。
下山まで油断する事なく、山行に臨みました。

そんな下山中の事。広い川原を効率良く歩くべく、選んだルート上に真新しい熊の足跡！
警戒レベルを一段上げて降りていくと更に足跡が…
ガイドとして選ぶルートが野生の歩き方と一致しつつある事はちょっぴり嬉しく思いましたが、ある意味紙一重。
案の定、その後ちょっと離れたところに熊の姿が…。
どうやら追いついてしまいましたが、熊の方から去ってくれ、無事に下山する事が出来ました。

ローカル情報。十勝地方でオススメのレストランの一つ、「とんかつのみしな」。
いつも大好評をいただくお店です。とんかつを始め、どのメニューも絶品です！
機会がありましたら是非ご来店ください！

山の上ではウラシマツツジやコケモモが樹木より一足先に秋色になり、目を楽しませてくれました。
山は北大雪、武華山(むかやま)〜武利岳(むりいだけ)の往復縦走。
なかなかのロングコースではありますが、展望を始め味わい深いオススメのコースです。

秋は渓流釣りも盛り上がりを見せるシーズンです。
フライフィッシングをされる方々ともご一緒させていただき、優雅な姿から刺激を貰いました。

夕張の山の中で釣れた40cmのエゾウグイ！！
あわやシーズンベストサイズとなる1匹でした。本当に驚きました。

休みの日は、仲間とリサーチ釣行へ。前々から気になっていた川へ繰り出しました。

日本を代表するスキーショップ「パドルクラブ」の名物店員佐々木謙くん！！開始早々、立派な虹鱒をゲット。

気になる川の上流には、秘境めいた景色が待ってました。今回持ち合わせた装備では突破出来ないと判断し、次回の宿題として引き返す事に。またここに来るのが楽しみです！

そしてそして、やりました！同河川にてシーズンベストサイズとなる42cmの虹鱒。
札幌近郊に立派な虹鱒が居ました！間違いなく今シーズン一番の思い出。
また出会える事を祈って、丁寧にリリースしました。

最後にこの秋の最も北海道をざわつかせた？一枚をご紹介。
9月の第3週末に大量に降り積もった大雪山の初雪。
何とこの賞味期限がとっても短い初パウダースノーで、シーズンインされた方が居たんです！！
天気も良く羨ましい限りです。(先ほどの佐々木店員の写真を拝借しました。ありがとうございます。)

北海道では標高の高い山々から順に冬へ向かっています。
車のタイヤ交換を始め、冬への準備も少しずつ進んでいます。
紅葉が楽しめるのもあともう少し。北海道では冬がもうそこまでやってきています。